略歴
ニックネーム:HIRO
青山学院大学を卒業後、株式会社セガの事業開発部に勤務。
新規事業の立ち上げを専門とする部門で、アイデアの構想から実行までを担い、ゼロからプロジェクトを形にする過程に携わってきました。
退職後は、小規模なビジネスを立ち上げた後、体調や状況に合わせながら活動のペースを調整して過ごしていました。
そうしたなか、2023年末に化学物質過敏症(CS)を発症。
香料や柔軟剤、建材、衣類など、日常にあふれる化学物質に体が強く反応するようになり、
それまでの生活が一変。外出も困難になり、衣服や住環境すら自由に選べない日々に追い込まれました。
情報も支援も限られるなか、限られた通院の機会を活かしつつ、同じ症状を抱える方々からの助言にも支えられながら、
自分自身で生活環境や体調との向き合い方を模索。衣食住を一つずつ見直し、小さな手がかりを積み重ねるなかで、
ようやく少しずつ、寛解に向かう兆しが見えはじめています。
いま、苦しんでいるあなたへ
化学物質過敏症は、見た目ではわかりにくく、周囲から理解されにくいこともあります。
「気のせい」「神経質すぎる」といった言葉に、傷ついた経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
私自身、突然の発症で生活のすべてが一変し、何も分からないまま不安の中に取り残されたような気持ちになりました。
ですが、少しずつ情報を集め、医療機関を受診し、衣食住を見直すなかで、
体調が改善に向かう実感を得ることができました。
今は出口が見えなくても、確かに「回復への道」はあります。
それは一足飛びではなく、日々の小さな選択や工夫の積み重ねかもしれません。
でも、確実に前に進む力になると、私は信じています。
ビジョン
化学物質過敏症という、目に見えない苦しみのなかでも、
誰もが孤立せず、少しでも安心して暮らせる日々があればと感じています。
一人ひとりの症状や背景は異なり、
すぐに答えが見つかることばかりではありません。
それでも、小さな工夫や試行錯誤を重ねるなかで、
自分らしく生きる道を見つけていけたらと願っています。
守られるだけではなく、
自分で選び、工夫しながら歩んでいくこと。
そして、似たような経験をした方たちと、
ささやかでも支え合える関係があればと感じています。
また、健康な方々とも壁をつくらず、
互いに理解し合いながら、
共に暮らしやすい日常が育っていくことを願っています。
日々の小さな一歩が、
誰かの心を少しでも軽くするものであればうれしいです。
私の経験から見えてきた、3つの大切な視点
化学物質過敏症と向き合う中で、私自身が実際に経験してきたことを、
「発症からの道のり」「対策の試行錯誤」「声を届ける活動」という3つの切り口でまとめました。
どれも、誰かの役に立てばという思いで記録したものです。
ご関心のあるテーマから、ぜひご覧ください。
「化学物質過敏症を発症してから寛解を目指すまでの1年間の記録」
──突然の発症から少しずつ体調が落ち着くまで、試行錯誤を重ねた1年間の記録です。
「化学物質過敏症と向き合う中で試したこと:対策・実践の全記録」
──日々の工夫や、実際に取り入れて効果を感じた対策をまとめています。(随時更新)
「化学物質過敏症の声を届けるための請願書ひな型をご用意しました」
──行政や社会に想いを伝えるために、実際に使える請願書のフォーマットを公開しています。